系統とは何か
植物における系統とは、採集由来や遺伝的なつながりを元に区別される、個体や集団のまとまりを指します。
流通上では言葉の使われ方に幅があります。
同一の親株から増殖されたクローン個体群のみを同一系統とする場合や、同じ地点から採集された複数の株がまとめて同一系統と呼ばれることもあります。
ALATAでは、原則としてクローン単位で系統を区別し、同一クローンであることが確認できない株は別系統として管理しています。
クローンとは何か
挿し木や株分けといった増殖方法によって生まれた株は、基本的に元になった株と同じ遺伝特性を持つクローンとなります。
対して、種から生まれた実生個体は、基本的に一個体ごとに異なる遺伝特性を持ちます。
個体差と環境による変化
同じ種類の植物でも、遺伝的な個体差があります。模様の有無や色、葉の形状など、与える印象が大幅に異なる場合もあります。
そのため、同じ地点から採集された個体群をひとまとめとして扱いすぎると、思わぬ個体差を見逃してしまうことがあります。
逆に、同じクローン同士でも、生育環境の違いなどで、大きさや色の強さ、全体のシルエットなどに差が生まれることもあります。
名前だけではわからないこと
同じ流通名だからといって、同じクローンとは限りません。同じ採集地から採集された別個体が、同じ名前で流通する場合もあります。
また、異なる流通名であっても、実際には同一のクローンに由来する可能性があります。
このように、植物の名前だけで遺伝的な同一性を判断することはできません。