ここでいう「雨林植物」とは、主に熱帯・亜熱帯の湿潤な森林に生育する植物を指します。
特定の分類群を示す言葉ではありません。原種ベゴニア、ブセファランドラ、ホマロメナ、セラギネラ、ジュエルオーキッドなど、まったく異なる仲間の植物が含まれます。
ALATAでは、そのなかでも森林の地表近くや岩上など、比較的湿度の高い環境に生きる植物を中心に取り扱っています。
森の中で生きる植物
熱帯雨林というと、強い日差しと高い気温を思い浮かべるかもしれません。
しかし、背の高い樹木が何層にも葉を広げる森林では、地表近くまで届く光は大きく弱められ、少し涼しく感じられることさえあります。
その一方で空気中の湿度は高く、雨や霧、樹木、水の流れ、岩や土壌の質などによって、狭い範囲にもさまざまな環境が生まれます。
そうした場所には、強い光を必要とせず、高い湿度のなかで育つ植物が数多く生きています。
葉の表面に複雑な凹凸を持つもの、金属のような光沢を見せるもの、青や銀に輝くもの、細かな毛に覆われるもの。
雨林植物には、そうした多様な環境のなかで見られる、野生味に溢れたさまざまな姿があります。
小さなケースの中に、育つ環境をつくる
日本の一般的な室内では、雨林植物にとって空気が乾燥しすぎることがあります。
そこで役立つのが、ガラス水槽や透明ケースです。
ケースを使うことで湿度を保ちやすくなり、ライトやふたの開き方、水やりなどを調整することで、小さな空間の環境を管理できます。
熱帯雨林は密閉容器ではありませんので、自然の環境をケース内でそのまま再現することは基本的にできません。
けれど私たちにも、植物が必要とする条件を家庭で維持できるかたちへ置き換え、小さな空間の中に、その植物が育つ環境をつくることならできます。
育て方は、植物によって異なります
同じ雨林植物でも、必要とする環境は一律ではありません。
比較的乾燥に強く、一般的な室内でも育てられるものがあれば、高い湿度を維持したケースの中でなければ状態を保ちにくいものもあります。好む光の強さや温度、水分量にも違いがあります。
植物を選ぶときは、見た目だけでなく、その植物がどのような環境を必要とするのかも確認してみてください。
「ケース栽培の基本」のページでは、多くの雨林植物の栽培に必要な、基本となる設備と環境づくりについて紹介しています。